中学の時からの同級生である美樹と青山。ずっとお互い両思いであったが、どことなくどちらも気恥ずかしくなかなか言い出せずにいた。そうしてようやく青山のほうから告白したのが高○の春であった。なかなか告白できなかったのは、そうした事情もあるのだが、もう一つ大きな理由があった。それは学校の校則で男女の交際が厳しく禁止されていたのである。交際が発覚した際は停学…悪くいくと退学まであるという非常に重いものであった。その中での交際ということで二人ともばれないように、かなり気を付けていたのだが、しばらくして、気のゆるみからなのかは分からないが、気持ちに任せて、一緒に下校している際に桜の木の下で口づけを交わしてしまった。その次の日、中学の時から親しくしている先輩が近づいてくる。「おーい!美樹…。ダメだなぁ不純異性交遊は…。」「先輩見てたんですか…?」見られたのが親しい先輩でよかった…とばかりに「内緒にしててくださいよぉ!」といった美樹に、先輩がある提案をしてくる…。その提案が美樹を悪夢へと引きずり込んでいく…。
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